今年度のテーマ「こどもの人権問題」「同和問題(部落差別)」「外国につながる方の人権」「犯罪被害者等支援」について4人にお聞きしました。
西区民センターで講演を行うとともに、特設ホームページでも視聴できます。

テーマ:こどもの人権問題

こども達の笑顔を守るために私たちに出来ること。

島田 妙子 氏
(一財)児童虐待防止機構オレンジCAPO 理事長

島田 妙子 氏

児童虐待をなくすためには、個人や社会全体で取り組む必要があります。

児童虐待には主に身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、放置などの種類があります。そのことによって、こどものこころに生きていくうえで様々な悪影響をうけ、そだっていきます。その先には、虐待の連鎖がおこります。
偶然、私自身は、二人の兄から助けられ「戻れない過去の事をいつまでも考えずに、これから幸せになろう!」ということに救われたのかもしれません。そのこともあり、伝えていきたいと願っています。
児童虐待をなくすことは、社会的な取り組みと個人の意識向上が不可欠です。
児童虐待の予防に取り組むためには、教育、支援、連携、法律の改善など、多岐にわたるアプローチが必要です。自分自身の体験談をふまえながら、次世代に虐待の連鎖がつづかないよう伝えていきたいです。

講演情報

日時
12月5日(火)
14:00~15:30



(13:30 開場)
場所
西区民センター

テーマ:外国につながる方の人権

外国人住民とともにつくる多文化共生のまちづくり。

田村 太郎 氏
(一財)ダイバーシティ研究所 代表

田村 太郎 氏

社会が異なる人種、民族、文化、宗教、性別、性的指向、身体的特徴など、多様化する社会において人種差別は重要な問題です。

コロナ禍での入国制限が緩和され、日本を訪れる外国人の数が回復しています。また日本で暮らす外国人の国籍や在留資格、年代・世代も多様化が進み、「外国人」といってもひとくくりにはできない状況になっています。大きく変化している外国人住民の様子について、統計や国による取り組みをもとに、他地域での事例も踏まえ、外国人の人権や多文化共生のまちづくりに向けて求められる取り組みを考えていきたいです。

講演情報

日時
12月6日(水)
10:30~12:00



(10:00開場)
場所
西区民センター

テーマ:同和問題(部落差別)

人間は無条件で尊重すべきもの、認めあうべきもの。

清原 隆宣 氏
西光寺住職

清原 隆宣 氏

部落差別がなぜ起こるのか。
その背景を理解することはとても大切だと考えています。

部落差別は日本の歴史的な背景に深く根ざしています。江戸時代から近代にかけて、特定の社会的地位にある人々が、他の社会的地位にある人々から差別や排除を受けることがありました。この歴史的な差別は、現代に影響を及ぼしており、過去の社会構造や偏見が残っていると言えます。
部落差別を解消するためには、教育、意識啓発、法律の改善など、多くの取り組みが必要で、社会全体で偏見や差別に立ち向かう文化を醸成し、不平等をなくすたゆまぬ努力が必要です。

講演情報

日時
12月7日(木)
14:00~15:30



(13:30 開場)
場所
西区民センター

テーマ:犯罪被害者等支援

犯罪被害者とその家族を支え寄り添う地域になってほしい。

武 るり子
少年犯罪被害当事者の会 代表

武 るり子 氏

犯罪被害者に対する差別は、被害者がさらに苦しむ要因となり、社会的な問題として取り上げられています。犯罪被害者が差別を受ける可能性のある場面と、その影響についての一般的な考えをお伝えします。

犯罪被害者に対する差別は、被害者の回復プロセスを困難にし、正義の実現を妨げる可能性があります。社会全体が差別を撤廃し、犯罪被害者が平等に支援を受けられるようにするために、法律や政策の改善、教育、啓発活動が重要です。
また、差別に直面した犯罪被害者への支援とサポートを提供することも必要です。
犯罪被害者と寄り添える地域を作るためには、以下の要素が重要です。
教育と意識向上、サポートセンターの設立、ボランティア活動、警察との連携、犯罪予防プログラム、サポートネットワークの強化、カウンセリングと心理療法、医療支援、これらの要素を組み合わせて、犯罪被害者と寄り添える土壌を形成することができます。
様々な関係者全体が協力し、被害者のニーズに応じたサポートを提供することで、被害者は回復し、安心して生活を続けることができると考えています。

講演情報

日時
12月8日(金)
14:00~15:30



(13:30 開場)
場所
西区民センター